友人から仕事を頼まれ、安請け合いした結果。

打ち合わせ風景 仕事

友達からホームページ制作をお願いされました。どう対応すればよかった?

WEBデザイナーやプログラマーなどのIT専門職の方なら、「ホームページ作るの手伝って!」「友達価格で作って!」なんてよく言われると思います。私も数年前とても近い友達からお願いされ、深く考えずに気軽にお手伝いをしましたが、後になって後悔した点がありました。今後の教訓として、友達から仕事を頼まれた時に、気を付けたいことを書いておきたいと思います。

一回の対応では終わらない、今後も続くかもしれないことを心得ておくこと

一回作ってしまえばそれで終わり、であればよいのですが、ホームページやシステムになると、そうは行かないですよね。通常の仕事を受けた時と同様に、必ず追加要望やメンテナンスが発生して、一度ではまず終わりません。

「やっぱりここはこう直したい」とか後出しで調整を頼まれたり、不具合や不明点があれば、友達が素人なら当然こちらに問い合わせが来ることになります。

また、その友人の事業で何か変化があるたびに、例えばお店を大きくするとか移転するとか、事業を拡大して商品を増やしたいとか、売り上げ対策でこんな工夫をしたいとか、その度に「ホームページ直さなきゃ!」となって、再び依頼がこちらに来ることになります。

そのため、一度引き受けると、その仕事が長期にわたって続くかもしれないということも、頭に入れて検討しておく必要があります。
初回の制作費用だけでなく、完成した後のメンテナンスにかかる費用の取り決めをちゃんとしないまま、安請け合いするのは避けた方が良いです。でないと、私のように後悔してしまうことになってしまいます。

友人から仕事を受ける前に考えておくべきこと

正規の料金を支払うつもりがある友人で、ビジネスとしてドライに事を進められそうな相手の場合は、通常の仕事と同じように進めていけばよいと思います。

そうではなく、格安料金での依頼だったり、友達価格をお願いされた場合や、無償で頼まれてしまった場合は、下記の3パターンいずれかの対応になりますね。

最初の判断・対応が重要ですので、ここはしっかり考えておいた方が良いです。

1.仕事を断る、他の人・業者を紹介する

個人的には、断るのが一番無難だと思います。断りづらいですが。

断る理由としては、他の仕事がうまっていて忙しい、その領域は未経験で自信がない、今はお金に余裕がないので割引は難しい、等理由は後付けで良いと思います。

そして他の対応できる人を紹介できればなお良いですね。(もちろん、代わりに紹介する人にとって、損な話にならないよう配慮してあげる必要があると思います。)

2.お金をもらって受ける

友達価格で受けるにしても、まずは通常制作にかかる費用をきっちり提示し、その上で何割を値引きをしたのかをきちんと伝えておくようにしましょう。そうでないと、素人さんだと相場感がわからず、友達価格=相場と勘違いして、「安い値段で作ってくれる人」と最初の段階で認識されてしまいます。一度そう思われてしまうと、その後価格を上げることは困難になってきます。

過剰な値引きに応じないよう、くれぐれも注意してくださいね。自分の首を自分でしめることになってしまいます。

また、初回以降に追加で修正をする場合は別途費用がかかることも説明しておきましょう。ズルズルとあれもこれもお願いされるのを防げます。また、依頼ごとに費用請求しなければならないということを理解しておいてもらいましょう。

家を建築する場合は、材料費があって職人さんの人件費がかかるというのは目に見えて誰にでもわかりやすいです。しかし、ホームページやプログラムの修正は、どれだけ技術が必要で、手間がかかるものであっても、その実情が依頼主には伝わりにくいですよね。何でもかんでも簡単にすぐできる、と誤解を与えないように注意です。

3.無償で受ける

今後もずっと最後までタダでやりつづける覚悟があるなら、受けてもよいと思います。もしくは、今回だけ無償、次回以降は有償、などと条件を付けておくのであれば、ありかもしれません。

しかし私は、無償で仕事をしてあげるのはお勧めしません。

理由は、相手が生業としている仕事、身に着けた技術に対しての価値を理解してほしいですし、それに対価を払うのは人としての筋だと思います。友人であればなおさら、費用は払って当然だと思います。その仕事のプロに対して、ただでやってほしいというのは甘えていると思います。

また、無償で受けたために、本来休めるはずの時間をつぶして対応することになりますが、それに耐えられますか?友人にとっては、ホームページの制作なんて開業した時の一度きりのお手伝いと思うかもしれませんが、こちらにとっては、仕事であることには変わりありません。

その友達のためにタダ働きできる覚悟があるか?よくよく検討することをお勧めします。

 

わたしの経験談

数年ほど前に、新しくお店をオープンする友達から、ホームページの制作を頼まれました。「みんなでお店を手作りしたい」(=お金はあまりかけたくない)という考えを持っている友人で、オープンの時には複数の友人が、お店の掃除や内装などの肉体労働を手伝いにいっていたのですが、その中で私はIT系の仕事だからということで、気軽に頼まれて、深く考えずに受けてしまいました。お店に1日手伝いに行くぐらいの軽いものとは全然違うということに、なぜその時気が付かなかったのかと後悔しました。

ホームページの一部と、WEBプログラムを組んで簡単な注文フォームを作りました。

最初は3日間ぐらいで完成して、感謝され、開店のお祝いになったので良かったかなと思っていました。

しかし、飲み会や遊びの場で顔を合わすたびに、「ここが不便だからこうなおしてほしい」「英語のページを作りたい」「スマホの対応をしたい」等々の話をしてくるようになりました。今は本業が忙しいから無理、と断っても「暇ができた時でいいから」と待つ姿勢。私もずっと放置しているのも気持ちが悪いので、自分に余裕のあるタイミングで、1年に1度は改修を行いました。

お礼は、そのお店の商品を安くしてもらったり、お菓子をもらったりと、実際の費用にはとうてい届かない程度のものでした。

私も土日をつぶして対応していたので、このまま無償で続けるのは難しいなと思うようになりました。

ある時、久しぶりに飲み会で会ったのに近況報告などの話も一切すっとばして、唐突に「ホームページを修正してほしいんだけど時間ないの?」と言われたことがありました。その後、「修正しておいたよ」とこちらが連絡をしてもお礼の連絡がない、ということがありました。

私が線引きをせずにズルズルやってきたのが悪いのですが、「無料でやってもらって当然」と相手が思っていることが伝わってきて、何のためにやっているのかわからなくなってきました。

そして、今後はお金をもらうか離脱するかどちらかにしようと決めました。ちょうど妊娠・出産があったので、修正の依頼をうけたときに、「今後は育児も始まるし仕事はできそうにない、ごめんなさい」と、お断りをしました。

ただお断りするだけでは申し訳ないので、無料で利用できる注文フォームをインターネットで調べて、「お金をかけたくないならこれを使ってみてはどう?」と代わりのサービスを紹介しました。

断るときは、ドキドキしましたが、友人も大人になってくれて、「これまでたくさん甘えて、頼って、ごめんね」と言ってくれたので、円満に終了させることができました。

私の場合は出産・子育てというもっともな理由があったので、角を立てずに断ることができました。しかし、これという理由がない時に、断ったり、突然費用を求めたりしていたら、友人ときまづくなっていたかもしれません。

最初が肝心!一度タダや友達価格で仕事を受けてしまうと、その金額が基準になります。後から変えづらくなるので注意!

とにかく、最初のスタンスが肝心です。同じことで悩んでいる方、この記事が役立ちますように。

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